中古車業界のこれから
業界内ではもうすでにかなりのホットトピックであった超大手中古車量販店の一角でもある会社(ここではA社と書かせて頂きます)の不祥事が、いよいよテレビでも取り上げられて大問題になっている件と、我々バイキングのこれからについてお話をさせて頂きます。
何が起こったかはすでにテレビやインターネットで大騒ぎになっているので、知っている方は多いとは思いますので、ここではあまり語らないでおきますが、もしわからない方がいるとしたら、私が5月に書かせて頂いたこちらの↓ブログをご覧になって下さい。最近の報道を見ていると、更に酷い実態が浮かび上がってきていますが…..
ここまでの話題になったので、私も何も包み隠さずに知っている事を語らせて頂きます。
我々の業界では程度の違いはあれど、保険を高く見積もったり、交換のする必要のない部品を交換して修理費を釣り上げたり、交換をしていないのに交換をしたと嘘を付いたり、今では難しくなりましたが、メーターを巻き戻して距離を若く見せて売ったりする会社は残念ながら一定数います。
それでもインターネットの発展やコンプライアンスに厳しい世の中になり、そういう会社の多数はすでに淘汰されてきていて、以前よりはかなり良くなってきたと思っていました。
しかしながら、A社に限らずにまだ一定数はいると思われます。
それでは何故このような事が起きるのかと言うと、
①車に関しては難し過ぎて、一般の方々が車の故障や、それに対するコストがどのくらいが適正な価格なのかが分かりにくい。
②人口が減っていき車離れが叫ばれている日本でも、大手の量販店がこれでもか!とばかりに大型店を建てまくり、他の量販店も負けじとそれよりも大きなお店を作ります、しかしそれを見た他の大手がまたそれよりも大きなお店を構えないとシェアが奪えないという過当競争に陥っている。
③働き手不足の中で自動車業界の求人は平均よりももっと人が足りない業界なので、給料を上げないと人が集まらないという事情があり、その雇用を守る為に異常なノルマの設定を課さないといけない。
④減ってきたとは言え、慣習的に中古車業界にはこのくらいはやって当然という考えを持った人が一定数いる。
その他にも様々な理由があるとは思いますが、昨今の大型店の急速な勢いでの出店には、業界にいる我々としてはかなり危険な香りはしていました。大型店を一見建てるだけでも相当な投資を必要とします。大型店で働く人の数も膨大な数になります。ただでさえ人不足の昨今、開店を急ぎ過ぎると入ってくる人を選べません。その中でどんどん社長が見れる部分も限られてきて、なかなか社員教育が浸透しにくく、どんどん社長の目の届かない所が増えてきて、気付いた時には、すでに時遅しと言った感じでしょうか…
それでは、どのように自分の愛車を守ればいいのか…
①車の状態の把握〜修理箇所、それと周辺の状態の写真を予め撮るといいと思います。
②一緒に確認〜愛車を整備する前に一緒に現場のスタッフと状態の確認をし、新たに作業が発生する場合には必ず一報を入れてもらうようにして、勝手に車の修理をさせないようにして下さい。
③複数の会社に相見積もり〜正直を言うと、みんながこれをやると我々はとても大変なので言いたくはありませんが(汗)、懐疑的な状態で仕事を任せるのはとてもイヤだと思いますので、複数で見積もる事により納得する作業内容、価格のお店を見つける事で後から後悔をすることが減ると思います。
④整備が終わったら、その部品を目視で確認してきちんと新しい物がしっかりと付いていることを確認して下さい。エンジンオイルは交換は下の写真のようにオイルの透明度でわかります。
車の整備は、作業の内容により工数のわかるソフトがあり、そこに各工場が独自に1時間に○○千円という工賃を設定して値段が決まります。それなので基本的な価格差は1時間あたり幾らかという工賃のみという事になります。もしそれ以上に請求をした場合は過剰請求という事になりますが、一般の方はその事をよくわからないと思います。もし愛車の工賃が少し高いなと思ったら迷わずにセカンドオピニオンを求めて下さい。
もちろんこんな風にお客様に負担を強いるのは心苦しいですが、恐らく自分を守るにはそれなりの知識を持つか、わからないと思ったら納得するまで聞くか、自分自身で本当に信用できる車屋さんを探すしかないかと思います。
我々バイキングとしては、一度無くした業界の信頼を回復するのはとても大変ですが、今までもこれからも明瞭会計で真面目な仕事をする事をお約束しますので、もし不安な事などがあれば是非正直にお伝えをして下さい!お客様が出来る限り納得のいくように全力でサポートをさせて頂きますので、これからも宜しくお願い致します!