自分でタイヤ交換するならここに注意!プロが教える見落としがちなポイント!
いよいよタイヤ交換の時期ですね。私達車買い取り直販店バイキングも毎日お客様のタイヤ交換で忙しくさせていただいております。
今回は自分自身でタイヤ交換をする人に向けてアドバイスをさせていただきたく思い、ブログを書かせていただきます!難しい事は書かずに簡潔に書きましたので、タイヤを交換する前に是非一度目を通して頂ければと思います。
1. ジャッキアップポイントのサビに注意
意外と見落としがちなのが、ジャッキアップする場所にサビがないか確認することです。特に北海道のような寒冷地では、冬場の融雪剤の影響で車体の下部にサビが発生していることが多く、ジャッキをかけるポイントが脆くなっている場合もあります。ここがしっかりしていないと、ジャッキが崩れる危険性があるので、とても危険です!錆びている場合は一旦補強してから作業を行うと安心です。
2. タイヤの回転方向(ローテーション)確認
冬用タイヤの中には**「回転方向指定」があるタイヤ**があります。これはタイヤの側面に矢印マークで示されていることが多く、逆方向に取り付けるとグリップ性能が落ちる可能性があります。片側ずつタイヤを交換する場合は特に確認が必要です。下の写真のようにタイヤの進行方向がRotationという文字で書かれているので、その方向にタイヤが転がるように取り付けをして下さい。
また、全てのタイヤにローテーションがあるわけではないので、書いていなければどこに取り付けをしても大丈夫です。
3. ハブ周りの清掃
タイヤを取り付ける際、車体のハブ部分に汚れやサビがないか確認するのも重要です。特に冬場はサビが蓄積されやすく、これがあるとホイールと車体の間に微妙な隙間が生じて、走行中に異音や振動が発生することがあります。古い歯ブラシやサンドペーパーで軽く清掃すると、タイヤがしっかりと密着し、安定した走行ができます。
4. タイヤ交換後、空気圧の再チェック
交換作業の途中や最後に空気圧を確認する方は多いですが、見落としがちなのは作業後に再度空気圧をチェックすることです。気温が低くなると空気圧が自然に下がるため、冬タイヤに交換した直後も適切な空気圧に設定しておくことが、燃費と安全性のために大切です。また、交換後の数日後に再確認することで、緩やかに漏れている箇所がないか確認できます。
5. ナットの摩耗やサビのチェック
多くの方がボルトの締め付けを意識しますが、ナット自体の摩耗やサビも見落としがちです。繰り返しの使用でナットが変形している場合、締め付けが甘くなり、走行中にタイヤが緩む危険性があります。摩耗やサビが目立つナットは交換するか、専用のグリスを軽く塗って取り付けることで、滑らかに固定できます。
6. トルクレンチの設定確認
トルクレンチとは、タイヤの締め付け具合を測る道具です。いつもの感で締める方が多いのですが、締め付け過ぎも良くないので、出来ればご自身でタイヤ交換をする方には揃えて欲しい道具の一つです。
ご自身でトルクレンチを使う場合、設定値が正しいかを再確認しましょう。トルクレンチは使い始めに設定ミスが多く、「つもり」で作業を進めてしまうと過度に締め付けてしまう場合も。毎回適切なトルクで締め付けることで、ボルトやハブを保護しつつ、しっかりとタイヤが固定されます。
7. 締め付け確認のため、数日後の再チェック
タイヤ交換後、走行を重ねるとまれにボルトが緩む場合があります。交換後に50〜100kmほど走行した後、再度ボルトを締め直すことをおすすめします。これによって、万が一の緩みが防げ、長期にわたって安全な走行が可能です。
取り付けレンチや空気圧チェックは個人で持っている方は少ないと思います。交換後にはご贔屓の車屋さんに聞いてそれらのチェックをするようにして下さい!
タイヤは命に関わりますので、少しでも不安がある方はお近くの車屋さんに聞いてみてください。