「アメ車が売れにくい」のは、燃費とサイズのせいだけじゃない。パートⅡ
「アメ車が売れにくい」のは、感覚と文化のズレかもしれない。
5月10日に「アメ車が売れにくいのは、燃費とサイズのせいだけじゃない。」というブログが大好評だったので、今回は第2弾をお届けしようとおみます。
さて、アメリカ車は日本ではなかなか人気が出ません。

「燃費が悪い」「サイズが大きい」という理由はよく挙げられますが、実はそれだけじゃないのです。
今回は、中古車業界の現場目線で“もう一歩踏み込んだ”理由をお伝えします。
理由①:試乗した時の「なんか違う」感がすごい
アメ車に初めて乗った人がよく口にするのが、
「ハンドルが重い…」
「車幅が広くて怖い…」
「ブレーキの効きが独特…」
といった、“運転の違和感”。
日本車は「誰でも乗りやすい」を徹底して作られていますが、アメ車は逆に「どっしり・力強く」が魅力ですが、ここに日本の車のユーザーとのギャップがあるのです。
特にアメ車は左ハンドルなので、コンビニのドライブスルーや料金所など、日常生活の不便さが先に目立ちます。
駐車場に車を泊める時も、線の中に駐車が出来ない駐車場も多いです。
理由②:「保証がないとかとか短いとかって少し怖いですよね?」
中古車を買うとき、多くの人が気にするのが「保証はついてますか?」ということ。
しかしアメ車はこの保証がつきにくいのが実情です。
なぜかというと、部品が海外製で手配に時間がかかるため、販売店としても“保証付き”にしにくいのです。
つまり買う側としては「壊れたら自腹でどうにかするしかない」という覚悟が必要。
これは心理的にかなりのハードルになります。
理由③:下取り・買取が“シビアすぎる”
アメ車は中古市場において「評価が分かれすぎる」車でもあります。
買取店によっては「正直よくわからない」「相場が読みづらい」と敬遠されることもあり、査定額がグッと下がるケースも珍しくありません。
つまり、「買う時のテンションの高さ」と「売る時のがっかり感」が大きくズレやすいということです。
理由④:日本の“ミニバン文化”と合わない
アメリカではSUVやピックアップトラックが一家のファミリーカー。
でも日本では“スライドドア付きミニバン”が王道です。
アメ車のデザインや用途が、そもそも日本の家庭の使い方とズレているのです。
「駐車場に入らない」「保育園の送迎で浮く」など、実用面での“地味なストレス”が見え隠れします。
でも、それでもアメ車は魅力がある。
ここまでアメ車の売れにくさを書いてきましたが、アメ車にはやっぱり魅力があります。
- 唯一無二のデザイン
- 圧倒的な存在感
- アメリカ文化を背負った世界観

万人向けではないけれど、「これしか勝たん!」という人にとっては最高の相棒になります。
【結論】
アメ車が売れないのは「性能」じゃない。
日本の暮らし方や価値観との“距離感”こそが最大の壁なのかもしれません。
でも、だからこそアメ車に惹かれる人は“選ばれしセンスの持ち主”。
デメリットも多いが、メリットもユニークで他の車では味わえない魅力も多いのもアメ車です!
一生に一度の人生です!自分が大好きな車に乗れる幸せってとても尊い事だと思います!デメリットよりもメリットの方が強く感じた人は是非アメ車に乗って思い切り満喫してみてはいかがでしょうか?
前回書かせていただいた、「アメ車が売れにくい」のは、燃費とサイズのせいだけじゃない」のパートⅠを読みたい方はこちらからどうぞ!
